ボリンジャーバンドのデイトレード用使い方
ボリンジャーバンドとは、チャート上に移動平均線とその上下に標準偏差を基にしたバンドを表示するテクニカル指標の一つです。ボリンジャーバンドは、相場のボラティリティ(変動幅)を捉えることができるため、FXのデイトレードにおいて有効な手法として知られています。この記事では、ボリンジャーバンドのFXのデイトレード用使い方について解説します。
ボリンジャーバンドの基本的な見方
ボリンジャーバンドは、以下の3本のラインで構成されています。
中心線:移動平均線(通常は20日移動平均線)
上部バンド:中心線に標準偏差を2倍した値を加算したもの
下部バンド:中心線に標準偏差を2倍した値を減算したもの
ボリンジャーバンドの見方は、以下のポイントに注意します。
バンド幅が広がるときは、相場のボラティリティが高まっていることを示す。逆に、バンド幅が狭まるときは、相場のボラティリティが低下していることを示す。
上部バンドや下部バンドは、相場の抵抗線や支持線として機能することがある。特に、バンドにタッチした後に反転する場合は、強いサインとなる。
バンドをブレイクするときは、相場のトレンド転換や加速の可能性がある。ただし、ブレイクした後にすぐに戻る場合は、偽りのブレイクアウト(フェイクアウト)となることもある。
ボリンジャーバンドのFXのデイトレード用使い方
ボリンジャーバンドをFXのデイトレードに活用する方法は、主に以下の3つです。
バウンス戦略:バンドにタッチした後に反転することを利用して、売買する方法
ブレイクアウト戦略:バンドをブレイクした後にトレンドが発生することを利用して、売買する方法
スクイーズ戦略:バンド幅が狭まった後に大きな動きが起こることを利用して、売買する方法
それぞれの戦略について詳しく見ていきましょう。
バウンス戦略
バウンス戦略は、バンドにタッチした後に反転することを利用して、売買する方法です。具体的な手順は以下の通りです。
上昇トレンド中は、下部バンドにタッチしたら買い、上部バンドにタッチしたら利確する
下降トレンド中は、上部バンドにタッチしたら売り、下部バンドにタッチしたら利確する
この戦略では、トレンド方向に沿って取引することが重要です。トレンドの判断には、中心線の向きや他のテクニカル指標を参考にします。また、バンドにタッチしただけではエントリーしないで、反転の確認をすることも大切です。反転の確認には、ローソク足のパターンやボリュームなどを見ます。
ブレイクアウト戦略
ブレイクアウト戦略は、バンドをブレイクした後にトレンドが発生することを利用して、売買する方法です。具体的な手順は以下の通りです。
上部バンドを上抜けたら買い、下部バンドを下抜けたら売り
ブレイクした方向にトレンドが継続するまでポジションを保持する
この戦略では、ブレイクの強さや持続性を判断することが重要です。ブレイクの強さには、ローソク足の大きさやボリュームなどを見ます。持続性には、中心線の向きや他のテクニカル指標などを見ます。また、フェイクアウトに注意することも大切です。フェイクアウトの場合は、ブレイクした後にすぐに元のバンド内に戻ることが多いです。
スクイーズ戦略
スクイーズ戦略は、バンド幅が狭まった後に大きな動きが起こることを利用して、売買する方法です。具体的な手順は以下の通りです。
バンド幅が一定の水準以下になったら、上部バンドと下部バンドの両方に逆指値注文を入れる
どちらかの注文が約定したら、もう一方の注文はキャンセルする
約定した方向にトレンドが発生するまでポジションを保持する
この戦略では、バンド幅の水準や動き出す方向を判断することが重要です。バンド幅の水準には、過去のデータやATR(平均足幅)などを参考にします。動き出す方向には、中心線の向きや他のテクニカル指標などを見ます。また、両建てにならないように注意することも大切です。両建てになると、どちらかのポジションが損切りされる可能性が高くなります。
まとめ
ボリンジャーバンドは、相場のボラティリティを捉えることができるテクニカル指標です。FXのデイトレードでは、バウンス戦略、ブレイクアウト戦略、スクイーズ戦略などの方法で活用できます。ボリンジャーバンドを使うときは、トレンドや反転の判断、ブレイクやフェイクアウトの確認などに注意しましょう。