「失敗しない押し目」の見極め方法
FXで利益を出すためには、相場の動きに合わせてタイミングよく売買することが重要です。しかし、相場は常に上下に揺れ動いており、どこで買ってどこで売るかを判断するのは簡単ではありません。特に、下落トレンドの中で一時的に上昇する反発相場を見極めることは難しいものです。このような場合、反発相場を本格的な上昇トレンドと勘違いして買ってしまうと、その後の下落で大きな損失を被る可能性があります。そこで、この記事では、FXで「失敗しない押し目」の見極め方法をご紹介します。
押し目とは
押し目とは、上昇トレンドの中で一時的に下落する相場のことを言います。押し目は、相場が過熱した状態から一服するために起こる現象であり、その後は再び上昇トレンドに戻ると考えられます。したがって、押し目は買いのチャンスとなります。しかし、押し目と見えても実は下落トレンドの始まりである場合もあります。そのような場合は、買いではなく売りのチャンスとなります。では、どうやって押し目か下落トレンドかを見分けるのでしょうか。
押し目の見極め方
押し目の見極め方には、様々な手法がありますが、ここでは代表的なものをいくつか紹介します。
移動平均線
移動平均線とは、過去の相場の平均値をプロットした線のことです。移動平均線は、相場のトレンドやサポート・レジスタンスを判断するのに役立ちます。移動平均線には、短期的なものや長期的なものがありますが、一般的には25日移動平均線や75日移動平均線などがよく使われます。移動平均線を使って押し目を見極める方法は以下の通りです。
上昇トレンドであれば、相場は移動平均線よりも上に推移します。そのため、相場が移動平均線に接近したり下回ったりするときは押し目と考えられます。
下落トレンドであれば、相場は移動平均線よりも下に推移します。そのため、相場が移動平均線に接近したり上回ったりするときは反発相場と考えられます。
MACD
MACDとは、Moving Average Convergence Divergenceの略で、移動平均線同士の乖離度を表す指標です。MACDは、12日移動平均線と26日移動平均線の差分をプロットしたMACDラインと、その9日移動平均線をプロットしたシグナルラインから構成されます。MACDを使って押し目を見極める方法は以下の通りです。
上昇トレンドであれば、MACDラインはシグナルラインよりも上に推移します。そのため、MACDラインがシグナルラインに接近したり下回ったりするときは押し目と考えられます。
下落トレンドであれば、MACDラインはシグナルラインよりも下に推移します。そのため、MACDラインがシグナルラインに接近したり上回ったりするときは反発相場と考えられます。
RSI
RSIとは、Relative Strength Indexの略で、相場の強弱を表す指標です。RSIは、0から100の範囲で値が変動し、一般的には30以下は売られ過ぎ、70以上は買われ過ぎと判断されます。RSIを使って押し目を見極める方法は以下の通りです。
上昇トレンドであれば、RSIは70以上の高い値を示します。そのため、RSIが70以下に下がったときは押し目と考えられます。
下落トレンドであれば、RSIは30以下の低い値を示します。そのため、RSIが30以上に上がったときは反発相場と考えられます。
まとめ
FXで「失敗しない押し目」の見極め方法をご紹介しました。押し目を見極めることができれば、上昇トレンドの中で安く買って高く売ることができます。しかし、押し目か下落トレンドかを見分けるのは簡単ではありません。そのため、移動平均線やMACDやRSIなどのテクニカル指標を活用することが重要です。また、テクニカル指標だけではなく、ファンダメンタルズやニュースなどの要因も考慮することが必要です。FXはリスクの高い投資ですので、自己責任で行うようにしてください。