ロンドンフィキシングとは?
ロンドンフィキシング(London Fixing)は、英国のロンドン市場の16時(夏時間15時)=日本時間の25時(深夜1時、夏時間24時)のフィキシング(値決め)を指します。この時間帯は外国為替市場では有価証券の決済に絡んだオーダーが多いと言われます。
ロンドンフィキシングの重要性
ロンドンフィキシングで金の価値が決まるため、世界中の機関投資家、個人投資家が注目しています。特に投資家にとってはロンドンフィキシングを知っておかないと思いもよらない損失に繋がる可能性もあります。ロンドンフィキシングでは、値動きが荒くなる可能性もあり、為替相場が大きく変動する可能性もあるからです。
ロンドンフィキシングで動きやすい通貨
ロンドンフィキシングでは相場が変動しますが、通貨の中でも相場が変動しやすい通貨とあまり変動しない通貨があります。ロンドンでおこなわれるため、自然とイギリスに近い国々、特にヨーロッパ諸国とは取引が活発になります。また、金の現物取引ではアメリカドルで取引がおこなわれるため、ドルとも深いかかわりがあります。
ロンドンフィキシングでのトレード方法
ロンドンフィキシングで相場が変動することにより投資方法によっては大きく利益を獲得することができます。ロンドンフィキシングがおこなわれる直前には、まず市場に変化が生まれます。直前の買い売りが多いため市場は変動しますが、ロンドンフィキシング後は、前の動きとは反対方向に市場が変動する傾向があります。
仲値とは?
仲値とは、金融機関が顧客との間で行う外国為替取引の際に基準として使用する為替レートのことを指します。このレートは、午前9時55分の為替レートを参考に金融機関によって決定されます。
仲値の目的とは何か?
為替相場は1秒ごとに常に変動しています。刻一刻と動くレートを、取引するつど銀行に問い合わせていてはものすごく面倒臭いので、「あるタイミングでその日の取引レートを決めてしまおう!」ということで仲値という制度が生まれました。
仲値が使われる事例
海外旅行に行く際は必ず円を外資に両替すると思いますが、その両替のレートにも仲値は使われます。「円を外資に両替する時のレート」「外資を円に両替する時のレート」がありますが、それぞれのレートのちょうど中間に位置しているのが仲値になります。
仲値で為替相場が動く理由
仲値の9時55分前後は相場が大きく変動しやすい時間帯のため、その利ザヤを狙った「仲値トレード」と呼ばれるくらい有名な時間帯ではありますが、なぜこの時間帯が大きく変動しやすいのか、その仕組みを解説します。
基本的に「輸出企業は外貨を売って円を買う」「輸入企業は外貨を買って円を売る」となります。つまり、仲値の時間帯はドル円が上昇しやすいとも言われますが、実際は輸入・輸出企業の仲値の注文状況によっては円高に傾きやすいこともあるため、必ずそうなるとは限りません。
まとめ
仲値とは、金融機関が顧客との間で行う外国為替取引の際に基準として使用する為替レートのことを指します。このレートは、午前9時55分の為替レートを参考に金融機関によって決定されます。仲値は、取引するつど銀行に問い合わせるのが面倒なために設けられた制度で、海外旅行などの両替レートにも使われます。また、仲値の時間帯は相場が大きく変動しやすいため、その利ザヤを狙った「仲値トレード」が行われることがあります。