クロス円とは
クロス円とは、ドルを介さない円と他の通貨の組み合わせのことです。例えば、ユーロ円、ポンド円、豪ドル円などがクロス円にあたります。クロス円はドルストレートと比べて、より変動が激しい傾向があります。これは、クロス円のレートはドルストレートの組み合わせで算出されるため、ドルストレートの動きに影響を受けやすいからです。
クロス円の戦略
クロス円の戦略は、ドルストレートとは違う点を考慮する必要があります。クロス円の戦略には、以下のようなものがあります。
トレンドフォロー型
トレンドフォロー型の戦略は、クロス円の強いトレンドに乗ることを目的としたものです。トレンドフォロー型の戦略では、移動平均線や一目均衡表などのトレンド系の指標を利用して、トレンドの方向や強さを判断します。トレンドが強い場合は、その方向にエントリーし、逆行する場合は損切りをします。トレンドが弱い場合は、エントリーを控えるか、レンジ相場に切り替えます。
レンジ相場型
レンジ相場型の戦略は、クロス円のレンジ相場に対応するものです。レンジ相場型の戦略では、ボリンジャーバンドやストキャスティクスなどのオシレーター系の指標を利用して、レンジの上限と下限を把握します。レンジの上限付近では、売りエントリーし、下限付近では、買いエントリーします。レンジのブレイクアウトが発生した場合は、損切りをします。レンジが拡大する場合は、トレンド相場に切り替えます。
カレンシーバスケット型
カレンシーバスケット型の戦略は、クロス円の相関性を利用するものです。カレンシーバスケット型の戦略では、複数のクロス円を同時に取引し、相関性の高い通貨ペアの間でヘッジを行います。例えば、ユーロ円とポンド円は相関性が高いので、ユーロ円を買い、ポンド円を売ることで、リスクを低減できます。カレンシーバスケット型の戦略では、各通貨ペアのウェイトやリバランスのタイミングを決めることが重要です。
まとめ
クロス円の戦略は、ドルストレートとは違う点を考慮する必要があります。クロス円の戦略には、トレンドフォロー型、レンジ相場型、カレンシーバスケット型などがあります。クロス円の戦略を選ぶ際には、自分のトレードスタイルやリスク許容度に合わせて、適切な指標や通貨ペアを選ぶことが大切です。